研修会「不登校について」の
振り返りを行いました!
不登校になっている本人達がどう感じ、どんなことで困っているかという思いを、教員・保護者の立場からお話いただきました。そして、福山市の不登校児に対する取り組みを知り、「不登校児をゼロにする」や「登校しなくても困らない仕組みをつくる」ということより、「どうなっていたら助かるか」を考えることのできた研修会でした。
【開催日】2021年(令和3年)11月6日(土)
【登壇者】
東林館高等学校 臨床心理士 浮田さん
不登校児の保護者 高橋さん
福山市教育委員会 坂口さん
2021年(令和3年)11月22日(月)開催の発達支援部会で、研修会の内容をふまえての振り返りを行いました。そこで気づいたこと、考えたことを掲載します。
今回の研修でおこなった不登校の問題は、福山市に限らず、全国的な問題としてあげられ、2020年度(令和2年度)の小中学校の不登校児童数はおおよそ20万人弱。前年度より1万5千人弱増加しているという状況です。
発達支援部会では、近年、障がいや発達に課題を抱える児童生徒の不登校の問題を議論してきました。これまでは、「不登校児をいかに学校へ通えるようにするか」「不登校児の居場所をどのようにつくるか」といった視点で、部会を構成している委員の立場、支援する側の立場で意見を交わしてきました。しかし、こうした議論の前に、不登校になっている本人達がどう感じ、どんなことで困っているかという当事者の思いを大切に考えたいということで今回の研修となりました。
研修を受けて部会では、委員一人ひとりが感じた、当事者の思いや困り感から「どうなっていたら子どもたちは助かるのか」を考えました。併せて、子どもたちだけではなく、保護者や教員の立場についても考えました。その研修で得たことを多くの方々に知っていただきたいと思い、部会活動として掲載させていただきます。多くの方々に、不登校の児童生徒の実態、理由、思いについて、ふれてもらい、それぞれに何かできることがあるかもしれないと感じてもらうことで、理解者、支援者のすそ野が広がっていければと思います。
発達支援部会 部会長 長谷川